新人介護士失敗談 コミュ障な僕が初めて転倒を発見した時の間違った対応


どうもkurosukeです。

今回は僕が過去、入社して半年も経たない頃に経験した、

人と話をすることが苦手故に起きた間違った転倒時の対応について書いていきます。

ではいきます。

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はじめての転倒現場に遭遇

僕が入社してまだ半年も経たない頃、とある日の夕食後の時間帯。

食事が済んだ利用者さんたちをスタッフが一斉に各部屋まで誘導する施設内でも特にバタつくタイミングですね。当然周りのベテランスタッフたちも時間内に仕事を終わらせるため、新人の僕になんかかまっているような余裕もありません。みんな流れ作業で次から次へと口腔ケアまで済ませ横並びに整列させられた車イスの利用者さんたちをを一人づつせっせと誘導していきます。

そんな中、口腔ケアを済ませ、スタッフたちが迎えに来るのを、車いすに腰掛けられ静かに待たれている利用者さんのうちの一人が何を思ったのか突然立ち上がろうとされていました。

たまたまそこを通りかかった僕は慌ててその方のところまで光の速さで駆け寄ろうとしますが…

ドスンッ!

はい、転倒です…。ギリギリ間に合わなかった…。

もともと立位もままならない方だっため、

歩く事も出来られず車イスの手前にそのまま尻もちをついてしまわれました…。

そして周りには自分以外スタッフは誰もいません。

実はこのとき転倒の現場に遭遇するのは僕にとって初めてのことでした。

突然のことに焦った僕は、急いでその方を両脇から抱え上げ、車イスに移乗しました。

ちなみにその方は女性でかなり小柄な方だったため僕一人の力でも簡単に抱えることができたのです。

その方も突然のことで少し驚いてはおられる様子でしたが特に痛みを訴えられることもなかったため

その方をその場に残して、僕は自分の持ち場に戻っていきました…

転倒発見時の間違った対応

はい、ここまで読まれて気付いた方もいるかもしれませんが、

この時点ではまだ転倒した利用者さんの全身の観察や痛みの有無の確認はまだ済んでいません。

そしてあろうことかまだ僕以外にその状況を知っているスタッフはこの建物内にまだ誰一人いません。

そうです。この時点ですでにやらかしています

ですが僕の周りの先輩スタッフはとても優秀で←お前が言うな。

少し離れたところからたまたまその状況を見ていた、とても優秀な先輩スタッフのうちの一人が看護師に報告してくれていたのです。

幸い転倒された利用者さんは特に大きなけがもなかったようで事なきを得たわけですが、

一番の問題がまだ片付いておりません…

状態確認はおろか、利用者が転倒されたことの報告を怠った新人スタッフ(僕)への指導です。

後日施設長から呼び出される

後日施設長の耳にもその話が入ったようで

当然のことですが僕はその日のうちに施設長に呼び出されました。

そこで…


・転倒を発見したらすぐに体を動かそうとしてはいけない。骨折の可能性もある。
特に認知症の方の場合は痛みに気づかない場合もあり、自分の体調をうまく伝えられないことがある。


・発見時はまず状況をNSに報告し、自分だけで対処しようとはしないこと。


・仮に自分で対処した場合でもそのあとの報告は必ず行うように。

                  以上のことを指導されました。おっしゃる通りです…。

もう言われること全てに対しぐうの音もでませんでしたね。

緊張で喉の奥がギューッと締め付けられるような感覚があるなか施設長と主任の話を

僕はただ黙って聞いていたのを今でも鮮明に覚えています。

当時の僕はこんなごく当たり前に誰でも出来そうなことができないくらい

ホントにダメな新人でした。

そんな人間が今ではリーダーにまでなるなんて…

世の中ほんと何があるかわかりません。←

なぜ当時の僕は転倒発見時に報告ができなかったのか?

正直に言うと報告すべきなんだろうという考えは頭にもありました。

これは今でも完全に自分の中で改善できているわけではないのですが、

僕は人と話すのがとても苦手な性格でした。

いわゆるコミュ障というやつです。僕はこの言葉あんまり好きではありませんが。

誰かに報告する(言葉にして伝える)ことが自分の中では一つの障害でもありました。

  • 人に話をすることに対する苦手意識
  • うまく伝えられるか不安
  • 自分で対応したことが間違っていたら怒られるのではないかという不安

こうやって書きだしてはみたものの、これって完全に優先順位が…

利用者さん<自分

になっちゃってますね。

当然のことですがこんな考え方の介護士。だれが必要としてくれるんでしょうね?

もちろん自分の心の健康あってこその介護だと思うので、

自分のことも大切にしないといけないとは思います。

ですが、それはあくまで自分の都合であり利用者目線で考えれば全く関係のないことなわけです。

そんな身勝手な都合で報告を遅らせられて、

転倒時の怪我の発見が遅れたのが原因で

最悪亡くなってしまったなんてことがあったらたまったもんじゃないですからね。

報告が苦手なことを克服した方法

ぶっちゃけコミュ障を簡単に克服する方法はないと思います。

ですが、こんな僕も同じ施設で長年勤めているわけですが、

長く勤めていればそれはそれは数多くの事故も目の当たりにしてきています。

ですが、過去の自分のように報告を遅らせたということは二度とありません。

では何故それができているのか?

それは…

自分の仕事は利用者さんの命をお守りすることだと自覚したからだと思います。

そのことに気づかせてくれた上司たちには感謝しています。

過去の僕と同じように、

初めは自分の言葉が上手く伝わるか不安…。

と思う方もいるかもしれませんが安心してください。

あなたの周りのスタッフたちはみんなその道のプロです。

日々、解読難解な認知症の方の言葉を難なく読み解き、

対応できる特殊能力を習得しているのであなたの少し言葉足らずな日本語でも、

みんなきちんと理解してれるはずです(笑)

ですのでそんなこと気にせず、目の前の利用者さんのためだと思って

きちんと報告するようにしましょう。




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